Drum

ドラム譜の読み方

Drum

ドラムの名称を覚えたら、次は楽譜の読み書きを学びましょう。

バンドスコアや教則本、SNSの楽譜を読めるようになったり、自分のアイデアを書き留めるなど様々なメリットがあります。

Hi
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個人的には練習しているフレーズを視覚的に確認したり、フレーズや練習パターンを考えるときに重宝しています。

はじめに

ドラムを始めたばかりの方を混乱させてしまうかも知れませんが、ドラム記譜法きふほう(楽譜を書くときの決まり事)が明確に決まっていません。

ドラム譜は主にピアノなどで使われる五線譜ごせんふを利用していますが、ドラム特有の演奏方法や楽器を自由に増やせることによりピアノの記譜法では表現しきれないことが多々あります。

そのため、楽譜を作成した人によって書き方が違ったり、読みやすいようにアレンジしてある事があります。

Drum Fanでご紹介する楽譜は全て以下のルールで作成していきますので、分からないことがある場合はこのページをご確認下さい。

Hi
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一度に全てを覚えるのは大変なので、初めての方は「こういうのがあるのか〜」位で良いと思います。

あとは、演奏したい楽譜を見ながら分からない箇所だけ確認していただければ効率良く覚えられると思います。

五線譜ごせんふ

五線譜には演奏する楽器の種類やテンポ、どのように演奏をするかなど様々な情報が記譜きふされます。

正確に楽譜を読むことで必要とされる表現や演奏法を知ることができます。少しずつでも良いのでじっくり進めていって下さい。

五線ごせん

それぞれの線は下から第1線だいいっせん第2線だいにせん第3線だいさんせん第4線だいよんせん第5線だいごせんといいます。線と線の間は下から第1間だいいっかん第2間だいにかん第3間だいさんかん第4間だいよんかんといいます。

加線かせん

五線で書ききれない音符は上下に線(加線)を足して記譜します。

上の加線は下から上第1線うえだいいっせん上第2線うえだいにせん上第3線うえだいさんせんといい、線と線の間は上第1間うえだいいっかん上第2間うえだいにかん上第3間うえだいさんかんといいます。

下の加線は上から下第1線しただいいっせん下第2線しただいにせん下第3線しただいさんせんといい、線と線の間は下第1間しただいいっかん下第2間しただいにかん下第3間しただいさんかんといいます。

Hi
Hi

Drum Fanのドラム譜では、クラッシュ・シンバルやライド・シンバルを記譜する際に加線を利用しています。

小節線しょうせつせん

五線に対して垂直に伸びる線を小節線といいます。

小節しょうせつ

小節線で区切られた五線を小節といい、左から順番に1小節目いっしょうせつめ2小節目にしょうせつめ…と数えます。

複縦線ふくじゅうせん

五線に対して垂直に伸びる2本の線を複縦線といいます。

拍子やテンポが変わるとき、Aメロ〜Bメロへ展開するときなどに記譜します。

終止線しゅうしせん

楽譜の最後(曲の終わり)に記譜します。

小節番号しょうせつばんごう

曲の始まりから何小節目かを表す数字。リハーサルやレコーディングでは時間短縮のため、小節番号を指定して演奏する場合があります。

音符の各部名称

符頭ふとう

符頭が五線譜のどの高さにあるかで、演奏する楽器(スネアドラムやバスドラム など)が変わります。

符幹ふかん符尾ふび

2分音符(含む)より短い音符には全て符幹が付きます。

符鉤ふこう

8分音符(含む)より短い音符には全て符鉱が付き、短い音符になるほど符鉱の数が増えていきます。

音符・休符の種類と長さ

音符や休符は形状により名称と音の長さが変わります。

また、音符や休符の長さのことを「音価おんか」と呼びます。以下の表では全音符ぜんおんぷ全休符ぜんきゅうふを1とした場合の他の音符、休符の音価を数字で表しています。

音符

休符

付点音符ふてんおんぷ

付点とは音符や休符の横に付いている「点」のことで、付点の付いた音符や休符は音価が1.5倍になります。

付点休符ふてんきゅうふ

3連符さんれんぷ

1つの音符を3つに等分した音符を3連符と呼びます。

6連符ろくれんぷ

6連符も3連符と同じで、1つの音符を6つに等分した音符を6連符と呼びます。

他にも5、7、11連符など様々な連符があります。

各楽器と音符の位置関係

ドラムの音符は符頭の形が丸、シンバルの音符はバツで表します。

Hi
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クラッシュ・シンバルのように同じ楽器が2つある場合でもドラム譜では1種類の表記方法しかありません。

原曲の音を聴いてどちらを叩くか、または両方同時に叩くか判断が必要です。

手で演奏する音符は符頭から符幹が上を向き、足で演奏する音符は下向きになります。

記号

アクセント

特定の音符を強調する場合は、音符の上や下に「>アクセント」を記譜します。

タイ

同じ高さの音符を切れ目無く演奏する場合は、タイを記譜します。

ドラムの場合は、元々音を伸ばして止めるということが少ないですがハイハットを開けて閉めるまでの長さを表したり、小節を跨いでシンバルを伸ばしたいときに記譜されます。

ハイ・ハット・クローズ

ハイハットを閉じている(ハイハット・ペダルを踏んでいる)状態で演奏する場合に記譜します。

ハイ・ハット・オープン

ハイハットを開けている(ハイハット・ペダルを踏んでいない)状態で演奏する場合に記譜します。

特定のハイハットだけオープン

特定のハイハットだけオープンしたい場合は、音符の上に○を記譜します。

上記の例ではハイハットを閉める→開ける→閉める→開ける…を繰り返し演奏します。

カップ

シンバルのカップを叩く場合は音符の上に「スタッカート」記譜します。

シンバル・チョーク

特定の音符をミュート(手などで触れて音を止める)場合に記譜します。

RL

手順の指定がある場合に記譜します。

R = Rightみぎて L = Leftひだりて

FDTU

ストロークの種類の指定がある場合に記譜します。

F = フル・ストローク
D = ダウン・ストローク
T = タップ・ストローク
U = アップ・ストローク

リハーサルマーク

曲の節目(イントロやサビなど)に記譜します。視覚的にパートを確認したり、リハーサルやレコーディングでは時間短縮のため、リハーサルマークを指定して演奏を行うこともあります。

スウィング

楽譜の始めに「Swing」と書いてある場合は、通常8分音符や16分音符で演奏する音符を3連符や6連符を感じて演奏します。

奏法別の音符

ゴーストノート

小さな音で演奏する場合は、音符の周りに括弧を付けて記譜します。

フラム

装飾音そうしょくおんを付けて演奏する場合は、音符の前に装飾音符そうしょくおんぷを記譜します。

ラフ

装飾音を複数回付けて演奏する場合は、音符の前に装飾音符を記譜します。

オープンロール

ダブルストロークで左右2打ずつ叩く場合は、符幹上に「/斜線」を記譜します。斜線は符鉤と同様の意味で、斜線と符鉤の数によって叩く速さが変わります。

【例①. 4分音符に斜線2本の場合】

音符の符鉤が0、斜線が2本なので16分音符で叩きます。

【例②. 4分音符に斜線3本の場合】

音符の符鉤が0、斜線が3本なので32分音符で叩きます。

【例③. 8分音符に斜線1本の場合】

音符の符鉤が1、斜線が1本なので16分音符で叩きます。

タイで繋がれたオープンロール

通常タイで繋がれた音符(2つ目の音符)は発音しませんが、オープンロールの場合はタイで繋がれた音符も発音することがあります。

クローズドロール

オープンロールのように明確に2打ずつ叩かずに、複数回ずつ叩く場合に記譜します。

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バズロール、プレスロール、スクラッチロールなど様々な奏法がありますが、Drum Fanの楽譜ではオープンロール以外は全て上記の表記で表します。

フット・ハイハット

ハイハットのペダルを踏んだときに鳴る音をフット・ハイハットといいます。足を使って演奏するので、符幹は下向きになります。

クローズド・リムショット

スネアのリムを叩く場合に記譜します。

拍子ひょうし

拍子は、小節の拍数を表しています。4/4よんぶんのよんびょうしは小節内に4分音符が4個入り、6/8はちぶんのろくびょうしは小節内に8分音符が6個入る大きさを表しています。

テンポ

テンポは演奏する速さを表しています。♩ = 60の場合は1分間に4分音符が60回鳴る速さ、♩ = 120の場合は1分間に4分音符が120回鳴る速さになります。

また、4分音符の部分がBPM(Beats Per Minute)で記譜されることもありますが、♩ = と同じ意味になります。

進行

楽譜は左上から右下に向かって順番に進んでいきます。

その際に楽譜の同じ場所を繰り返したり、飛ばしたりすることがあります。

繰り返し記号

「・/・」の場合は1小節前と同じフレーズを演奏します。また、点の間にある「/」の数が増えると2小節前と同じフレーズ、4小節前と同じフレーズを演奏するという意味になります。

リピート記号

リピート記号の無い楽譜では左から「A→B→C→D」と演奏しますが、リピート記号で囲まれた部分は繰り返し演奏します。

上記の例では「A→B→C→B→C→D」の順に演奏します。

括弧

括弧はリピート記号などで同じ場所を繰り返す際に使われます。

上記の例では「A→B→C→B→D」の順で演奏します。

2x、3x

同じ進行を繰り返す際に、1回目と2回目のフレーズを変えたいときに利用します。

上記の例では「A→B→C→D→B→C→D」の順で演奏する際、最後のDのは2xの括弧内の演奏をします。

3回目のフレーズを変えたい場合は「3x」と記譜します。

D.C.ダ・カーポ

D.C.が記譜されている場合は、曲の先頭に戻ります。

上記の例では「A→B→C→A→B→C→D」の順で演奏します。

D.S.ダル・セーニョ

D.S.が記譜されている場合は、セーニョへ戻ります。

上記の例では「A→B→C→B→C→D」の順で演奏します。

Codaコーダ

D.C.やD.S.が記譜されている場合は、その後にCodaが記譜されることがあります。D.C.やD.S.後To Codaトゥ・コーダまで演奏したらCodaへ移動します。

上記の例では「A→B→C→A→B→D」の順で演奏します。

Fineフィーネ

D.C.やD.S.が記譜されている場合は、その後にFineが記譜されることがあります。Fineは演奏の終わり(曲の終わり)を示しています。

上記の例では「A→B→C→D→A→B」の順で演奏します。